わが家のネコたちのワクチンシーズンは
毎年秋から冬にかけて到来します
なぜかというと
この季節なら
ネコたちをどんなに車で連れ回しても
灼熱の車内でグッタリさせることもないですし
というよりは
わたし自身がただ暑いのがイヤなので・・・
重量級のデブ猫を連れての
真夏の通院は
それはそれは大変ですからね・・・
つまり要するに
ネコがではなくて
わたしがグッタリしてしまうんですね
今年の記念すべきワクチン第1号は
でっかいチビちゃんでした
本当はおにい君のほうが
先に接種予定日が来ていたのですが
この敏感かつ繊細なオトコは気配を察し
つるりぬるりと逃げ回ってしまうので
さってばさで
↑ 日本語訳 「さっさと素早く」
キャリーケースに押し込むことなんか
とてもとても出来ないのです
しかも
ムダにデカいですしね
なので
いとも簡単に捕獲できるこのお方
でっかいチビちゃんから
まずは
やっつけてしまおうというわけなのです
8月に大騒ぎした肌トラブルも
経過は一進一退で完治とはほど遠い状態
ハゲはハゲのまま
赤っ腹は赤っ腹のまま
本人はいたって普通に元気で毎日ご機嫌
あんなデブ猫とは思えないほど
高く高くジャンプしますし
若手と一緒にドスドス走って
それはそれは楽しそうです
そんな風ですので
まあわたしも
さほど心配はしていないのですが
いちおう
再診も兼ねての第1号ワクチンなのです
ワクチン前夜のやりとりです
ちなみに
でっかいチビちゃんのセリフを読む際は
とても甲高いカワイイ声でお願いします
ねえねえ
でっかいチビちゃんさあ
明日お注射行ってくれる?
やっぱり
トップバッターは親方でないとねえ
だってホラ!
まだお腹も赤いしさ
いつもの先生に診てもらおうよ
そう言わないでよ・・・
ねえってばさあ!
・・・・・
さて翌日
もちろん強制連行です
はいはい
床で転がってる場合ではありませんよ!
ごく一部の選ばれしデブしか
打つことを許されないという幻のワクチン
さあアレを
打ちに出かけようではないですか ← ウソ
っこいしょっ!
・・・重っ
そんなこんなで
ちょい小さめのキャリーケースに
むぎゅうっと押し込み
くそ黒ラパンで10分走ればすぐ到着です
かかりつけの病院が近いって
ホント
なにかと助かりますね
あとはいつも通りのやりとりを経て
診察室へ
あははー
やあ、チビちゃんだね
じゃあワクチン打とうかな
みんなニコニコしています
きっとチビちゃんが可愛いからですね
うふふふふ
わたしもなんだか嬉しいです
へ?違う?
デブで面白いから?
ふーん
ま、いいでしょう
さ、先生、お願いします
これでおしま・・・
おっといけねえ!
もちろんお腹の赤みが引かないことも
先生に相談してみなくては!
うーん
他に原因があるのかなあ
ぎくうっ!
えーっと本人は
あまり気にしてないみたいなんですけど・・・
ちょっとお尻が気になるなあ
なんですと?
こんデブの尻が
どげんか
したとですか?
思わず焦って南国の方言も飛び出します
ちょっと汚れてるし
絞ってみようかね
それ!
ぎううーーっ
・・・あっ!
結局
でっかいチビちゃんは
肛門腺を思いっきり絞り上げられ
先生にひいひい泣かされたのでした
なんだかよくはわかりませんが
そういうことも
原因になることがあるそうです
そのとき
先生が凄いことをおっしゃいました
ただ
毛を生やすだけの薬なら
あるんだけどねえ
そんな画期的なお薬があるなんて・・・
喉から手が出るほど欲しい人間が
きっとたくさんいるのでは?
かくいうわたしも
ちょっと欲しいな
・・・思いました
あれから2週間ほどたちますが
でっかいチビちゃんのお腹は
まだまだ赤くて
毛もやっとうっすら生えてきた程度です
でも
じつのことを言うとわたし・・・
でっかいチビちゃんと添い寝しながら
この短く毛が生え始めた状態のお腹を
サワサワとさすりながら
眠りに落ちるのが
なによりも幸せだったりするのです
あのお腹って
夜の寝入りばなは
ちょっと
ヒンヤリ気持ちいいですし
朝の目覚めは
ぽおぽおにあったかいのです
毛が生えて欲しいような
まだまだこのまま
さわさわさすさす
楽しみたいような・・・
ちなみに去年のワクチン接種はこちら
絵面はほぼ一緒ですが
決して使い回しではありません
・・・さてさて
つぎのワクチンは
誰と一緒に行こうかな?