北国では毎年秋になると
鮭が産卵のために川を上ってきます
もともとは川で生まれた鮭の子どもたち
やがて海に出て
数年間太平洋を回遊したのち
厳しい生存競争を生き抜き
立派に成長して
自由を謳歌していたはずの海を捨て
ふたたび生まれ故郷の川に帰って来るのです
様々な困難を乗り越え命がけで川を上り
そこで産卵し子孫を残すための旅です
※ 鮭の画像はネットからお借りしました
・・・ただし
その前に
漁師さんにとっ捕まってしまうので
目的を果たして大往生出来るのは
ほんのひと握りの
強運?な鮭だけかもしれません
そしてようやく
わたしのような
ヘッポコ消費者の元へ届くのです
そして出会いました
最盛期はとうに過ぎたかと思っていましたが
ごくたまに行くスーパーで
見た感じとても新鮮そうな
イキのいい北海道産の腹子を見つけたので
レクリエーションも兼ねて
思いきって購入してしまいました
お値段は・・・まあまあいいですが
近年の加工済みイクラは本当にお高いので
どうすっ転んでも
手作りはお得に決まっていますから・・・
これを機会に
ニャニャコも新規で作成しました
母が昔ボケる直前に作っていたカードを
いつか使ってやろうと
コッソリ財布には隠し持っていたのですが
新規特典に負けて
自分のものもちゃんと作って
一万円チャージ
無事にお会計し
とうとう電子マネーデビューしました
Edy機能の付いたカードも持ってはいますが
そちらはまだ
一度も使ったことがありません
実家勤務を抜け出してのお買い物でしたので
急いで実家にいったん戻り
きちんと一日勤め上げやっとの思いで帰宅
ネコカメ金魚に晩ご飯を食べさせてから
あらためて作業開始です
その前に
手作りなんて
素人には大変では?
そうお思いかもしれませんが
それがじつは
そうでもないんです
奥さま
何を隠そう
わたしには
隠された過去が ← ちょっと隠しすぎ
遠い昔の若い頃
河口に鮭のやな場が出来る季節になると
浜のほうまでわざわざ出かけては
獲れたての鮭を数本買って帰り
当時の実家の台所を
CSI科学捜査班が出動するほどに
飛沫血痕飛び散る凄惨な現場にして
夜どおし解体、加工作業に勤しむという
胸踊る楽しい経験を積んでいたので
自慢するわけではありませんが
こんなことはまあ
いわゆるお手の物なのです
もちろん当時は
鮭本体を買いに行くついでに
現地のやな場のそばに作られた特設食堂で
鮭のはらこ飯定食を堪能しました
こちらは
県教育委員会HPよりお借りした
かつてのやな場の漁と賑わいの様子です
震災で津波にのまれたあの場所が
現在どのくらいまで復興したのかは
ちょっと正直わかりませんでした
つまり久しぶりの
イクラとの再会なのです
というわけで
このスーパーで購入したふた腹の腹子で
今回はあえて醤油漬けではなく
イクラの塩漬け
コチラを手作りすることにしました
なかなかどうして禍々しい形態の
ブツをザッと水洗いして 💦
さて・・・
どっから始めようかしら
手作りイクラの人気は高いようで
腹子からイクラに加工する過程も
ネットに情報が溢れていますので
そこはホレ
グググッと
ググってしまえばよろしいかと・・・
ですので
超ザックリとだけご説明をば・・・
1 熱めのお湯の中で腹子をほぐす
2 いったんザルにあげて冷たい水で洗う
3 皮などのゴミが無くなるまで洗い続ける
4 新しい水に変えながら洗い続ける
5 ひたすらに洗い続ける
6 気が済むまで洗い続ける
7 完膚なきまでに洗い続ける
8 もうやめようと思っても洗い続ける
9 いいかげん諦めるまで洗い続ける
10 体が悲鳴をあげたなら諦めてザルにあげる
11 作って冷ましておいた調味液に漬け込む
12 冷蔵庫で数時間漬け込んで馴染ませる
まあ
ザッとこんな感じでしょうか
わたしは今回
煮切った酒、みりんと塩水で味付けしましたが
市販のタレもあることですし
こちらもそれぞれで
グググッとお願いします
以上で
イクラの塩漬けの完成です
たいそうな汚れ仕事ですので
作業しながらの撮影は無理でした
いきなり完成画像となりますので悪しからず
塩漬けはそのままのオレンジ色が
とにかくキラキラ美しいので
見た目にこだわるビジュアル系の方には
とかく醤油色に染まる醤油漬けより
おススメしたいと思います
ちなみに調味液に漬け込む前は
こんな感じで
洗っているうちに
卵は白っぽくなってしまいます
でも大丈夫です
浸透圧?の関係なんでしょうか・・・
漬け込めばまた
美しく透きとおった卵に戻ってくれますので
それでは
躍動感のあるイクラをどうぞ
嬉しくなって
卵かけご飯にトッピングしたり
釜揚げシラスと大根おろしに散らしてみたり
そんな写真を
ツイツイッとツイートしました
すると
こちらの粉末調味料に関心を持つ方が現れ
この目新しい粉末醤油に
少々持ってかれた感があったのですが
そんな粉末醤油をレビューするのは
ちょっとシャクだったので
とりあえずはやめておきます
よろしければ
どなたかぜひレビューしてください
このように
たいへん魅惑的なイクラですが
われわれ中高年のカラダにとっては
少々危険な一面も・・・
美味しく昇天したあと
不健康の煉獄に落ちる
人の心を惑わし
持ち主に死をもたらすという
呪いのホープダイヤモンド
ならぬ
中高年のカラダを蝕む
恐怖のブラッディルビー
とでも名付けましょうか
↑ くすくす、なんかダサいですわねえ
じつは
いろいろ調べていてわかったのですが
どうやら近年では
イクラなどの魚卵に関して
むしろ
良質のたんぱく質として
すっかり見直されているようです
ですので
そんなに恐れたり躊躇することなく
美味しくいただくことにいたしましょう
じつはこの数日後には
秋田県産のコレまた素晴らしい
鮮度の良い腹子を見つけてしまい
今度は醤油漬けを
800グラムほど作成してしまいました
もともとただ作りたいだけで
わたしはそんなに食べるほうではないので
実家に持って行ったあと
残りは全部
きちんと密閉して冷凍保存処理しました
つまり
しばしの間ですがお蔵入りなのです
縁あってわたしのところに
はるばるやって来た鮭の卵たち
たどり着いた河口で
悪徳密漁者に狙われたり
無残に卵だけを取り出され
反社会勢力団体の
闇の資金源にされたり
はたまた
冬眠前の熊の腹を満たしてあげたり
↑ これは完全にアリですけども
あなたたちは
残念ながら鮭にはなれませんでしたが
美味しい手作りイクラとなって
われわれの心を幸せにしてくれていますよ
どうか年末年始のご馳走として
ひと月後には
優しく丁寧に解凍してあげますから
復活を遂げるその日まで
心静かに深い眠りに就いてくださいね
・・・ん?
ああっ!