怒りまめが暴れまめになって
やがて
最終形態祟りまめの出現
通常モードですらイジメまめと呼ばれ
ついにはヤカラ疑惑まで浮上した
何かと物騒なおまめちゃんですが
もともとはこんなコ
うーん
こんなチビなのに
やっぱりかなりのきかん坊に見えます
実家の庭で生まれました
子ネコはたくさん生まれたのに
生き残ったのは
あんこちゃんとおまめちゃん
たったの2匹だけ
他の子たちは庭で仲良く眠っています
その中の1匹だったこちびちゃん
一番忘れられないコです
目に見えて弱ってきたので
とりあえず実家からアパートに連れ帰り
たったひと晩ですが面倒をみました
生まれたときはフクフクでしたが
とっても痩せた軽い子ネコになっていて
なんだかシワっぽくて
おサルさんの赤ちゃんみたいでした
途中で病院に寄り診てもらいましたが
診察はすぐに終了して検査も点滴も無し
ひと晩様子みましょうか
そうですよね
何かあったら明日また来ます
・・・たぶん明日来ることは無いな
そのまま挨拶をして帰りましたが
わたしは
その先生のそういう感じが好きでした
こちびちゃんという名前は
そのときその場で付けたものですが
こちびちゃんと記された診察券は
今もお財布にコソッと入れてあります
キャリーケースのこちびちゃんを連れて
帰りに近所の大型ペット屋さんで
いろいろ買い込みました
粉ミルク数種類
授乳用のシリンジいくつか
そんなもの
ひと晩だけのことなんですけどね
段ボール箱に
ペットシーツや毛布を敷きつめて
快適な寝床を用意しました
真夜中ですが
ぬいぐるみと一緒の
こちびちゃんはまだちゃんと起きています
ミルクを作って
ちょっとだけ舐めさせましたが
あまり好みではなかったようです
イヤイヤされてしまいました
なかなかどうして立派な暴れっぷりです
不思議なんですが
最期の直前にはみんなこう
どんなチビ助でも18才のお婆ちゃんでも
最期の瞬間だけ元気になって
手足バタバタ
まるで走り回ってる夢を見てるみたいです
もしかしたら
実際そうなのかもしれませんが
やがて横になったこちびちゃんは
もう準備はできているよー
そんな顔をしていました
そしてそれっきりです
少し写真を撮りました
眠っているみたいに可愛いく撮れました
次の日
母とふたりで泣きながら(またか・・)
庭の隅っこに
小さな穴を掘ってそのまま埋めました
それが
こちびちゃんとの短い思い出です
そうそう
白黒のハチワレ顔が
おまめちゃんと一緒でした
このあと間もなく
わたしは
弱ったおまめちゃんを
家に連れて帰ることになります
こちびちゃんのときと
ほとんど同じ流れでしたが
病院に連れて行くと
先生はおまめちゃんに点滴をしました
このコは大丈夫
生きる子なんだな
安心しました
でも当然です
おまめちゃんは
根っからのきかん坊ですからね
白い子の生き残りがあんこちゃん
そういえばあんこちゃんは
小さい頃からずーっと大きくて丈夫です
・・・今も日々大きくなり続けています
こんな風ですからわたしは
おまめちゃんが
どんなにひどい悪事をやらかそうと
かわいいデビちゃんを
どんなに 追いかけ回してイジメようと
オバサンは
可愛いのですよ
おまめちゃん
あなたが
そうそう
あんこちゃんもね