ねこしごと

ねこと思い出ばなし、ちょっぴり金魚とカメ

墓参りしなくたって、もうすでにバチは当たっているのだから

 

暑かった八月もそろそろ後半に入り

帰省シーズンも過ぎ去ったこの時期

 

大人たちは元の日常へと戻って行き

今ごろそれぞれの職場は

お盆疲れで腑抜けになった抜け殻だらけ

 

かたや子供子供

迫り来る夏休みの終わりに怯え

なおかつやり残した遊びと宿題に追われて

きっとおかしなテンションになり

親御さんたちを困らせているに違いありません

 

あと数日さえ我慢すれば

子供は新学期

これでまた

お昼の支度から解放されるわ

 

おーほほほほほほほ

 

・・・という

お母さんたちの心の声が

ダダ漏れで聞こえてきます

 

厳しい暑さをこらえて外に出れば

一週間の短い命をはかなんで

ひたすら大泣きしてるセミばかり

 

あ、それがどうやら

短くもなかったみたいですけど

 

headlines.yahoo.co.jp

 

 

とはいえ

行くあてもなければ

帰るべき特別な故郷も無いこのわたし

 

ブログでも

早めに更新してみるべと思い立ち

 

前回の記事タイトルをもじって

 

munazouchan48.hatenablog.com

 

 

俺はジジイ、

亀のように見守る男

 

 

うぷぷっ  ・・・なんつっ亭

コイツはいける!

よし!カメの話にしよう

 

 

そう思いつき

アイーンパッドの重量に手首を痛めつつ

シャッターチャンスを狙っていたのですが

薄ら笑いを浮かべて日向ぼっこしてるだけで

いっこうに面白いことをしてくれる気配も無し

 

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ご馳走で釣ったら

なんかすんでねえべか?

 

そうも思いましたが

今回はグッと踏みとどまりました

 

ただでさえ財政難のこのご時世

いくら30年も生きてるとはいえ

こんなジジイのカメネタ欲しさに

好物のマグロやエビをお供えして

わざわざお願いするのも馬鹿馬鹿しいですしね

 

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あ、別に

ブログのネタ寿司ネタをかけて

洒落たりしてるわけではありませんよ

 

 

そうそう

お供えと言えば

 

 

お恥ずかしながら

今回のお盆

 

わたしは墓参りに行きませんでした

 

ちなみに弁解するわけではありません

私はもともと

欠かさずちゃんと墓参りをしてきた娘です

 

 

クルマの免許を取ってからというもの

それなりのシーズンには

つねに母を連れて親戚も訪ねていましたし

あははおほほ 

会話にも上手に花を咲かせてきました

 

相手のお宅で出されたものは

苦手なものもすべてペロッと食べ

際限なく注がれ続けるお茶もグッと飲み干し

 

たまに差し出されるお小遣いさえも

拒むのは失礼にあたると思い

ありがたく頂戴もいたしたものでした

 

そんな風に

礼を欠かさず生きてきたこのわたしですが

母の認知症が悪化したせいで厄介感が増し

母を連れて外出すること自体

すっかり億劫になってしまいました

 

 

春彼岸

お盆

秋彼岸

新年のご挨拶

 

 

季節季節

お寺へのお参りを欠かさなかった母ですが

今ではよほどのスイッチが入らないかぎり

連れてってと言いださなくなりました

 

ですので今年のお盆も

母が突然覚醒して騒ぎ出すと面倒ですので

実家の次女姉とともに

 

お盆、墓参り、親戚

 

などのNGワードを発しないように

ただひたすら

口をつぐみ目をそらし続けたこの一週間でした

 

心優しきヘルパーさんが

母に話しかけている内容にも耳を澄まし

 

言うなよー

言うなよー

墓参りとか

絶対に言うなよー

 

そう念じ続けていたわたし

 

え?

 

 

墓参りにも

連れて行かないなんて

このバチ当たりがっ!

 

 

ですって?

うふふふふふふふふ

 

 

・・・そうでした

昨年ほぼ同じ流れで

がっつりバチが当たったことを

そういや思い出しました

 

 

munazouchan48.hatenablog.com

 

munazouchan48.hatenablog.com

 

 

・・・てえことは

こりゃきっと

今年もバチが当たりますね

 

でもほら、大丈夫ですよ

 

両親の介護自体

想定外に

こんなにも長引いていますし

つまりバチならもう

現在進行形で日々当たっているわけで・・・

 

 

ほれ見ろ

このバチ当たりめっ

自業自得じゃな!

 

 

そう思われてもしかたないのですが

 

そもそも今あるウチのお墓

もともとは

生まれて間もなく召された

一番上の姉の小さなお墓があった場所に

10年ほど前に

父がやがての自分用に墓石を建てたもので

 

先祖代々の墓

 

そう言いながら

ご先祖さまはそこにはいらっしゃいません

 

 

その姉のお骨を移す際には

お寺さんの指示により

お骨を納める袋

晒しの布でわたしが手縫いしました

 

つい気を利かせてオシャレ心を出し

カワユスな巾着袋のように仕上げたところ

 

お寺の奥さんに

あ、これはいけませんよ 

ダメ出しをいただき

 

その場でシュルシュルと紐を抜き

ただの袋にした上で

お渡ししたという思い出が・・・

 

その時のお話はよく覚えていませんが

確かかすかな記憶では

紐でくくるなど

作法上してはいけないんだそうです

 

 

そうしてなんとか無事?に

その父の新しい墓

姉のお骨の引っ越しは完了しましたが

 

そもそも親戚づきあいもしなけりゃ

墓参りなどしたこともない人でしたし

 

生きているうちに

自分の墓を建てる

 

という

爺いのステイタスを済ませたっきり

本人はその後

お寺になど出向いたことはありません

 

 

そういう父の代わりに

すべてを取り仕切ってきたはずの

しっかり者だった母ですが

ボケが出て以降まったく役に立たなくなり

もちろんお寺さんとの付き合い方など

そもそも伝授されていないため

娘としては

 

お金を納めてください

 

という内容のお手紙が来たら

 

とりあえず振り込むか

渋々従っているくらいの付き合いなのです

 

 

空っぽの新しい大きな墓

強制的に引っ越したはずの亡姉ですが

たぶんあのお墓にはいないと思います

 

お骨を移す際のわたしの巾着袋の不手際で

 

ちえっ!

呆れたかどうかは知りませんが

おそらくそのゴタゴタの隙を狙って

 

オーイエーッ!

やっと墓から

出られたじょーっ!

 

てなもんで

晴れて自由の身になったわけですから

 

きっと

千の風になって

この大きな空を

吹き渡っ・・・・

 

 

人としてのいろいろなことを

のらりくらり

スルーして生きてきた父は

今のところ

もう自力だけではほぼ歩けません

 

・・・まあ

現在のこの状態を見ると

ある意味バチといえばバチですかねえ

 

しっかし

それでも

九十まで生きるとは

実にしぶとい爺いです

 

 

・・・では母は?

 

いったいなんの罰を受けての

この認知症発症でしょうか

 

たぶん私の知るかぎり

父とは違って

至極まともに生きてきたはずなんですが・・・

 

人生なんか

本当に

わからないものです

 

 

家庭にも子育てにも無関心な父の分を補って

孤軍奮闘してきたにもかかわらず

いまの母は

進行する認知症のおかげで

親としての役割を完全に卒業し

ほぼ子供に戻って

難しいこと面倒なこととは

いっさい無縁の気楽な生活を送っています

 

・・・となると母の場合

罰を与えられたわけではなさそうですね

 

もしかしたらですが

ご先祖さまから頂戴した

見当違いなご褒美なのかもしれません

 

 

両親ともに

親の介護の経験はゼロ

 

なんとも幸せな人たちです

 

なぜなら

両親に当たっていたかもしれないバチ

本人たちを飛び越えて

この親たちによってがんじがらめ

まったく身動き取れない娘たちに

 ↑ 主にわたしですけどね

まさに大当たりしているわけですからね

 

 

お盆の少し前

父方で一番近い親戚であるおばさんから

実家に電話がありました

 

 

ああ、〇〇ちゃん?

 ↑ わたしのことですけど

 

実はいま

墓を永代供養にするために

準備を進めてるんだよ

 

もういろいろしんどいし

息子と相談して

決めたんだよねえ

 

だからもう

お参りとか

気にしなくていいからねえ

 

 

・・・だそうです

 

 

親戚の息子!

グッジョブ!

(๑•̀ㅂ•́)و✧