ねこしごと

ねこと思い出ばなし、ちょっぴり金魚とカメ

ロード・オブ・ザ・要介護5 『最後の聖戦』

・・・前回からの続き

 

 

f:id:munazouchan48:20210724124631j:image

近所の山にある公園の俗称タコチュウ滑り台にて

若々しく楽しげな母と鈴木福くん似の幼稚園児

何気ない日常を切り取ったなんとも微笑ましい・・・おや?

はっ!((((;゚Д゚)))))))

とんでもなく禍々しいモノが

背後に写り込んでしまっているような・・・

・・・いや

通りすがりのいたいけな幼児だとは思いますけども (゚∀゚)

 

 

 

一週間ほどが経ち

わたしの愛用のガラパゴス(死語)

市役所から着信がはいりました

 

 

情報開示の準備が出来ました

受け取りに来てください

 

 

不開示って

いったいどんな場合?

 

ちょっと思いましたが

まあ、それはそれとして

 

では

頂きに参りましょう

 

 

さてさて

そうと決まればシノゴノ言わずに

 

トットと役所へ

レッツラゴー!

 

 

もうすっかり勝手知ったる感じの

介護保険課介護認定係

 

一直線に窓口に向かい

慣れた感じで用向きをお伝えしますと

前回と同じ男性職員さんが奥から現れました

 

 

えーと

こちらがコレで・・・

こちらがアレで・・・

 

 

時間がもったいないので

説明するそばから確認作業の開始です

 

 

パッと見で判定に違和感のある項目

すぐに数カ所ほど目についたため

 

おや?こんなはずは・・などと

わざと職員さんに聞こえるように呟きながら

開示された文書にチェックをつけていきます

 

どうやらコチラで請求した文書

無事にすべて開示されたようですので

請求者負担のコピー代をチャリンと小銭で支払い

 

職員さんにご挨拶して窓口をあとにし

少し離れた第三駐車場へと向かいました

 

 

あらためて持ち帰った書類を並べ

腕組みして立ったまま俯瞰から眺めて

 

さあ、戦闘開始です

 

 

市民の権利を行使した開示請求だけあって

文書番号を取ってきちんと作成されています

 

f:id:munazouchan48:20210725141113j:image

 

これで

役者は揃いましたので

内容を早急に精査して

今後の方針を決定せねば・・・

 

 

介護認定外部資料として提供されている

通常の文書とは異なり

今回のように

家族によって請求された 

この開示文書には

 

前回の定期介護認定の結果

今回の調査による判定結果

項目ごとに横並びにして配置されており

 

要介護4として認定交付された

前回の調査結果との相違

ひと目でわかるようになっています

 

説明ムズい・・・あ、コレか (゚∀゚)

f:id:munazouchan48:20210724161722j:image

 

・・・残念ながら

 

取扱注意の個人情報ですので

まるっと本物をお見せすることは

ちょっとできないようですので

先ほどの書式に書き写したついでに

疑問点や問題点も書き込んでみました

 

f:id:munazouchan48:20210725141632j:image

 

容体の悪化にともなう

やむにやまれぬ区分変更だということが

まず大前提にもかかわらず

 

前回の要介護4判定時の調査よりも

状態が改善しているという

謎に満ちた調査項目が数カ所あり

 

いやいや

どこをどう見ればそうなる?

・・・しかたない

特記事項も確認してみるか!

 

f:id:munazouchan48:20210725144703j:image

 

・・・不思議です

どうしてこの状態の母が

家族の部分的な介助のみで

着脱が出来るなどと判断したのか

 

やはり調査員の経験値や想像力って

とても大事なのでは?

 

その反面

反省点というか改善点も浮き彫りに・・・

それはこの第四群の部分

 

f:id:munazouchan48:20210725150016j:image

 

ここだけいっさい評価がされていませんね

 

ここは問題行動等を取りがちな

困ったちゃんほど点数が高くなる

特別な項目ですので

おとなしく寝たきりに近い母では

当てはまる部分がなかなか見つからず

チェックすら付かないのです

 

たとえば母の場合は現在よりも

かつてのあの徘徊期のほうが

ここにおいては

容体が重いとして評されるのです

 

で、それが数値化されるので

今の母には不利な結果

 

ここに関しては

わたしも少し油断してましたので

ちょっとした工夫が必要かもしれません

 

 

いや

工夫って・・・(゚∀゚)

 

 

うーむ

認定調査および判定って

そもそも

どうなっちゃってるのかしら?

 

ということで

ふたたびのコチラを参照してみましょう

 

f:id:munazouchan48:20210724142650j:image

f:id:munazouchan48:20210724142916j:image

f:id:munazouchan48:20210724143212j:image

f:id:munazouchan48:20210724143226j:image

f:id:munazouchan48:20210724143244j:image

f:id:munazouchan48:20210724143302j:image

 

この内容をガッ!とまとめて

一言で表現するとこういうこと

 

 

要介護認定の評価軸は

介護の手間の総量である

 

そう、キーワードは

介護の手間

 

訪問調査の結果を数値化して

ステマチックにソフト解析

それにより導き出された結果をもとに

審査会の選ばれし面々が

めでたく最終判断を下すわけで

 

ということはつまり

 

母の介護にかけている手間の大変さ

費やしている時間を細かく説明し

 

それプラス

 

日々の介護で

どれだけ疲れ果て

家族が憔悴しきってるか

 

そこいらへんを

強調すれば

ポイント高いんだべ!

 

まずは例の困ったちゃん項目

あそこらへんを見直してみましょうか

 

あとは何気に母に気を使って

わたしは余計な説明をしがちであり

それが調査員を混乱させているかもしれないので

できるだけ言葉少なに

必要箇所だけ強調してみようか

 

どうやら今後に繋げる

方向性と突破口が見えてきました

 

 

区分変更の再申請

チャレンジ決定です!

 

申請はケアマネさん経由で行いますが

訪問調査の担当者が選定されると

まずは訪問日の調整のために

調査員から事前に電話連絡があります

 

コチラの都合とアチラの都合をすり合わせて

訪問日時を決め

ザックリした経路や駐車場の有無など

諸々の確認ののち完了

 

余談ですがかつて

きちんと住所や経路を説明したにもかかわらず

迷子になった!とSOS発信され

わたしが走って探しに行った調査員さんがいました (゚∀゚)

 

 

では

4月21日10時

お待ちしておりますので

よろしくお願いします

 

電話連絡によると

前回に続きまた男性の調査員でしたので ←意図的?

ふたたび不安がよぎりましたが

 

情報開示請求までして

結果を細かく精査して問題点を洗い出し

執念深くネチッこい傾向と対策

さんざん練ってきたのですから

ここはもう

腹を据えて迎え撃つしかありません

 

ピンポーン!

 

とうとうその日がやってきました

 

定刻に現れたのは

堂々とした40代くらいの男性調査員

 

本日はお世話になります

 

お互いに挨拶を交わし母の部屋

 

介護ベッドで横になってる母を前に

しばし事務的な確認作業です

 

 

要介護4から5への

区分変更の再申請なんですね!

 

 

コチラの事情はご存知のようですので

ここはもう

包み隠さず話したほうがよさそうです

 

わたしは

事前シミュレーション通り

淡々と語りました

 

 

・・・はい

明らかに容体が重くなってきてますし

次の定期認定はずっと先なので

ケアマネさんに相談して

先月に区変をかけたんですが

残念ながら却下になりまして・・・

 

半年後の認定までは間がありすぎますので

思いきって開示請求して

却下内容も確認してみたんですが・・・

 

家で看取ることに決めてるので

出来るだけのサービスを多用して

最後まで過ごさせてやりたいと思いまして・・・

 

 

訪問調査員の印象としてはおそらく

 

 

開示請求までする家族かよ

相当めんどくせえな

 

こりゃサッサと済ませて帰るかな

 

どう調査して提出しても

審査会で

どうせまた却下されるし

 

 

もしくは

 

 

リスクも手間も負って

そこまでやるなら本気だよな

 

こりゃ手を抜けねえし

ここはひとつ

いっちょ本気出してやるか!

 

 

このどちらかでしょうから

攻防はもうすでに始まっているわけで

ある意味これは

一種の大博打ではありましたが

しばし手元の資料と

無反応なまま横たわる母

交互に眺めた男性調査員さんのセリフは

 

・・・わかりました

ぜひ今回で

要介護5を取りましょう!

 

 

男らしくキッパリしたその態度に

危なく

好きになっちゃうところでした (゚∀゚)

 

f:id:munazouchan48:20210725233841j:image

 

 

前回の轍を踏まないために(前述を参考)

余計な補足説明はせずに事実だけを短く

 

出来ません!

言えません!

聞こえません!

・・・します!

・・・しません!

 

介護者としては

 

・・・しています!

・・・していません!

 

決して盛らずに現状を伝えました

 

ベテランらしく

短時間で合理的に

項目をかいつまんだ調査をサクサクと行い

調査員さんは颯爽と帰って行きました

 

 

・・・帰り際のひとこと

 

在宅で

両親お二人は大変ですから

使えるサービスは

ちゃんと利用してください

 

 

在宅介護慰労手当

市役所から却下され続けてるわたし

 

思わず

好きになっちゃうところでした (゚∀゚)

 

f:id:munazouchan48:20210725233905j:image

 

 

それからひと月以上経って

 

令和3年5月26日認定

令和3年5月28日交付

 

介護保険被保険者証がようやく手元に届きました

 

f:id:munazouchan48:20210725164944j:image

 

 

 

・・・次回(最終回)へ続く

 

 

 

本日のおまけ懐かし写真&動画

 

母とハト

f:id:munazouchan48:20210725155246j:image

 

母と七夕祭り

f:id:munazouchan48:20210725155304j:image

f:id:munazouchan48:20210725155317j:image

 

独身時代の母のようですね

古いアルバムには

若い頃にいろいろお出かけした写真が

山ほどキチンと整理されています

 

 

そして

おまけのおまけのコチラ↓

 

前回と過去に披露した

遠い日の懐かしい自転車姿をもとにして

とあるクリエイター先生

スピードバリバリ全開

華麗に蘇らせてくださいました

 

 
 
 
View this post on Instagram
 
 
 

A post shared by ねこぞう (@nekonekoshigoto)

 

 

素晴らしい出来に気を良くして

インスタグラムでたまたま見つけた

#自転車女子というタグ付けして

何も考えずに乗っかってみたのですが

 

投稿したあとに覗いてみたところ

系統が全然違っており正直ビックリしました

 

あのイケイケドンドンなお姉さんたちから

 

戦時中か!とか

ホントに日本か!などと

 

ディスられたり拡散されたり

するのでは?と怯えています (゚∀゚)