先行き不透明なこの世の中
繰り返される日常で精一杯とはいえ
誰しも心に秘めた願い事があるものです
ずっと欲しかった
あのアイテム
幼い頃から憧れていた
あの職業
いつか行ってみたかった
あの場所
叶えたい願いは人それぞれで数知れず
それらを実現するためなら
まあ、たいていのことは頑張れるわけで
目指すものはそれぞれのQOL
生活の質 クオリティオブライフ‥そろそろ覚えてくださいね
日本が14年ぶりに王座を奪還し
もともと野球好きな人も
実はそうでもなかった人も十分楽しんで
後味もスッキリ爽快だったWBCでしたが
大会MVP大谷翔平選手は
インタビューでこう答えたそうです
ちなみにめっちゃ端折りました (゚∀゚)
今のささやかな幸せを感じる瞬間は?
今日もしっかり練習できたし
家に帰ってご飯も食べられるし
寝心地のいいベッドで寝られるし
明日が来ればまた練習できるし
そういう平穏で
何の不安もなく暮らせる感じ?
でもそれは
ささやかではない幸せなんだと‥
今回のWBCでの大活躍といい
ビッグな夢をことごとく叶えてきておいて
あ、自分
毎日頑張って
野球やってるだけっす
みたいな感じだなんて
これぞまさに
異次元のカッコ良さ (゚∀゚)
転がり落ちる瞬間の吉田・・・最高 (゚∀゚)
では
あなたの叶えたい願い
それは何ですか?
その前にまずは恒例の持参弁当
茶色スペシャル第四号
今回はいつもの煮込みカツに玉子焼き
青菜の煮浸しに何かの味噌漬け
シロ飯に散らしてあるのは山椒の実の佃煮
ピリリというその刺激こそ
疲労がピークに達する午後の実習でも
衰え果てた中高年の脳味噌を
きっとシャッキリさせてくれるはず(?)
・・・はい!
と、いうことで
ほんの思い出作りで申し込んだ
介護福祉士実務者研修でしたが
なんだかんだで佳境に入り
一週間後の実習⑤こそ第一関門であり
そしてまさに不安と恐怖しかない
最初の実技評価試験日 医療ケアも試験あり
今回はその試験を見据えての講義と
実際の試験内容に合わせた実技を学びました
ところで
みなさんは覚えていらっしゃるでしょうか
実習②で登場したあのJさんのことを
・・・そんなモン覚えてるわけないか (゚∀゚)
いちおう再掲すると
Jさんの現在の状態はこのようになります
Jさん(男性72歳)
心身の状況(心身機能・身体構造/健康状態)
要介護状態区分/障害程度等級
・要介護2
認知症高齢者の日常生活自立度
・認知症は無し
障害の状況(身体・知的・精神)
・障害高齢者の日常生活自立度:A1 (準寝たきり)
現在の主な疾患
・高血圧症
服薬
・血圧降下剤
・酸化マグネシウム(便をやわらかくするため)
既往症
・脳梗塞
平常時のバイタルサイン
・体温:36.0~36.3℃
・呼吸:18~20回/分
・脈拍:62回/分
・血圧:135/85mmHg
一年前に脳梗塞発症以降
後遺症として右片麻痺と構音障害が残ったため
現在は近所の介護老人保健施設において
二カ月後の在宅復帰を目標に
リハビリテーション実施中のJさんですが
妻と娘三人のその家族状況は
離〇後に実家で同居している次女がいたりなど
なんとなくウチの実家に共通する点も (゚∀゚)
あ、この並びの赤太小文字は
これまでor今回の「気になるワード」参照でお願いします
日常生活における移動の状況
健側(左側)の足を利用して起き上がり
端座位になることができる
退院直後は歩行器使用
約一ヶ月のリハビリ後の現在
短下肢装具を付けた上で約20mの杖歩行が可能
どうやらJさんは
目標を持ってリハビリにコツコツ取り組む
ガッツのある頑固者
そんな男性のような感じがしますね
どうです?
少しずつですが
Jさんという人が見えてきませんか?
しかしながら
Jさんのことをもっと知るためには
まだまだ多くの情報が必要ですね
だいたいの性格は?
かつての職業は?
かつての趣味は?
では、現在の趣味は?
あ、長くなるのでコレも端折りますけども (゚∀゚)
じつはそんなJさんには
とある大いなる野望がありました
その野望とは・・・
ザ・お遍路参り再開!
あ、すでに三回も行かれてるそうです
病魔に倒れる前は
失った家族たちの供養のため
45歳、55歳、65歳の計三回
四国八十八ヶ所の遍路参りをしたほど
信心深いJさんは
人生最後の遍路参りを
75歳で実行するのが夢だったそうです
一度は断念した
四回目の遍路参りでしたが
最近ではリハビリも順調に進み
お?この調子なら
自分の足で歩いて
もう一度お参りできるのでは?
だがしかし
家族に迷惑かけるやもしれん
・・・いや
自分だけではなく
家族の幸せを願うためにも
ワシは
どうしても行かにゃあならん!
本当にそう言ったかどうかは知りませんが (゚∀゚)
Jさんの生き様というものが
少しだけわかってきた気がしますね あ、だいたい
午前中のグループ演習では
与えられたこれらの情報をもとに
JさんをICFの視点から読み解き
そのQOLを達成するためには何が必要か
それぞれアセスメントしたのち
在宅復帰を目指すJさんのため
まずはリハビリを兼ねての外出として
お寺参りの計画を立てることに
基本計画として講師から提示されたのは以下
・介護職員が同行し施設の車でお寺へ
・駐車場から階段までの砂利道は車椅子を使用
・杖歩行介助で階段を登り本堂参拝へ
ここからは一人ひとり講師の問いに答えます
はい、では
外出に備えての準備や
確認しなければならないことは?
当日の体調チェックです!
適切な服装の身支度です!
お若い方たちが答えたりしたあと
はい、では
そこの小さい
ど素人のオバハンどうぞ!
単に席順なのか
それともやっぱり
歳くってる順なのか知りませんが
また早めの指名がありました
えーと
外出の時間までに
ウ〇コがちゃんと出たかどうか!
わたしは迷いなくキッパリと答えましたが
そんな・・・
まさかの想定外!
その場に例の空気が漂いましたが
もちろんコレは大真面目な話で
これまでの経験上
途中で大をもよおされたりしたら
大騒ぎのてんやわんやになって
お寺参りどころではなくなりますからね
なにせJさんは
酸化マグネシウムを常用していらっしゃるので
決して油断してはいけないのです
各グループの席を巡りながら
講師の質問はまだまだ続きます
はい、では
駐車場から階段までの距離
設定はどのくらいにする?
えーと、せいぜい
50mくらいっすかね
わたしが適当に答えたところ
はあ?
ソレ、近すぎませんか?
ウチのお寺だと
500mはあるんですけども
同じグループのお嬢さんが異議を唱え ぐぬぬ (゚∀゚)
これを聞いた講師が面白がってしまい
はい、では
砂利道500mに決定!
・・・いやあ
キャスタ上げて(後ろに傾けて前輪上げて)
500m押すのキツいねえ
ニヤニヤクスクス
・・・ですよね
結果、体力勝負の過酷な設定となり
オバサンは無表情のまま心の中で頷きました
こんな感じで午前中に行ったのが
介護過程におけるこの3項目
・情報収集 ✔️
・アセスメント ✔️
・計画の立案 ✔️
・実施/評価
午後からはいよいよ介護技術の実践
つまり残りの実施/評価になりますが
その内容こそ
一週間後の実習⑤で行われる
実技評価試験そのまんま
つまり試験は
ザックリこういう流れになります
お寺の駐車場に到着した体で
車から車椅子への移乗介助をし
砂利道500m押した体で
さすがに500mじゃなかった (゚∀゚)
その間にある段差をクリアし
階段まで到着したら
「ここからは杖歩行」説明
試験の都合上、杖歩行介助までは実施無し
ここまでを
5分以内で完了させる 無理ゲーか (゚∀゚)
はなから諦めモードは当然ですが
何より大変だったのが
動作の説明やその都度の了承
体調確認などの声かけの多さ
とにかくセリフが多い!
ふだんネコとしか喋っていないため
日本語すらままならないにもかかわらず
中高年女性にありがちな癖で
ついつい余計なアドリブなど挟みがちで
クライマックスとも言える
本堂へ登る階段下での最後の声かけなどは
さあ、Jさん!
ついに念願のお寺ですよ!
これまで頑張ってこられた
リハビリの成果を
今こそ遺憾なく発揮して頂いて
本堂目指して
いざご一緒に
参ろうではあ〜りませんか!
極度の疲労で意識が朦朧となり
ヤケクソで一気にそう叫んだところ
別グループの指導をしていた講師陣が反応し
そこの小さいど素人のオバハン
いいぞいいぞ!
なんだか褒められ?ました (゚∀゚)
実習①から実習④まで
これまでわたしと一緒に学んできた
聡明な皆さまのことですから
すでに気づいていらっしゃるとは思いますが
・・・そうです
実践まで行ったこの日の一連の流れこそ
介護過程の展開そのものなのです
このお寺参りの実施が
Jさんのために介護職が立てた
個別の介護計画(の、一部)になります
またまた登場 ↓
さて、問題はここから
試験の内容はコレですので
この通りにやってくださいね
・・・などという
親切なプリントが渡されることはなく
講師の繰り返す実演を
目で見て耳で聞いて
教科書にメモを書き込みつつ
自力でカラダに叩き込むのみ
間違えては指摘され
やらかしては叱られ
ダラケきったた中高年女性として
その知力体力の限界を
こっ酷く思い知らされることとなりました
頼りは全五巻セット
ウン万円の教科書と
家に帰ってからヒイヒイ探し出した
ありがたい動画のみ!
今回参考にした動画はコレらですが
完全に一致するモノはなかなか見つからず
各種を自力で組み合わせて
ひたすら練習するしかないかと・・・
もちろんこれまでの動画も全部もう一度見直しました
・・・ねえ
そこのおかあちゃんたら
青い顔して
フラフラ帰ってきたこと
デビは知ってるんだけど
いったい何がどうしたわけ?
あ、ちまくんはねえ
またお尻がえらいことになって
メソメソしてるもんだから
無視してデビがトットとやるわ
・・・おお、そうか
ちまお太郎がおとなしいと思ったら
またお肛門の破裂か!
それで今日は
可愛いデビちゃんなんじゃな
・・・まあ、ヤツは常習犯じゃから
自分で舐めて地味に治すじゃろ
たぶん放っといて大丈夫じゃな!
・・・で、どうなのよ
デビ的には
心配してあげてるんだけど
そうかそうか
デビちゃんはほんに優しいのお
・・・じつはじゃ
とにかく練習がキツかったもんで
途中で息が上がってのお
ほれ、しかもアレじゃよ
なんせ感染予防を徹底せにゃならんもんで
フェイスシールド
ダブルでガッツリ装着したうえでの
動きっぱなしの喋りっぱなし
自分でも途中から
ウスウス気づいてはおったんじゃが
ずっと酸欠状態で
血圧がどえらいことになってたらしいんじゃ
もともと拡張期がギリギリ程度の予備軍扱いで
ここんとこ面倒で薬を飲んどらんかったもんで
帰ってすぐに慌てて手首式で測ったら
174/126 97
なんと今まで見たこともない数値じゃった
慌てて隠し持ってた降圧剤飲んで
149/95 79
なんとかここまで
その日のうちに下げたがのお
下が高い状態は続いたのでちゃんと病院に行きました (゚∀゚)
このときのおかあはのお
まあ、アレだな
ポップスの大御所も歌っておるじゃろ
ニセンマイ〜ル、ト〜ビコエ〜テ〜 🎵
フフンフフン、フフ〜フ〜ウフ〜 🎵
ハアァ〜、高・・・
古臭い馬鹿はやめなさい!
そうだそうだ!
ちまくんは黙ってなさい!
ほっほっほっ!
デビちゃんは何気に厳しいのお
ちまお太郎なんぞ無視じゃ無視じゃ!
だがおかあは頑張ったぞ
頭ガンガン痛くなってきたのを我慢して
このままぶっ倒れて
すべて忘れ去る前に
とにかく書き留めよう・・・
震える手でペンを握り
その日の実習のすべてを
紙に書き残すことに成功したんじゃ
どうじゃ、デビちゃんよ
このおかあはなかなか
エラいじゃろう?
スゴいじゃろう?
・・・ふうん
エラいとかスゴいとか
デビ的にはどうでもいいけど
で、それがコレ?
実際おかあはのお
この直後にマジでブッ倒れて
次の日に見直してビックリしたんじゃ
・・・絶筆感スゴすぎて
まったく解読できん ⤵︎
もちろん必死に思い出して
すぐになんとか清書したがのお ←次回公開
どうじゃ?
おかあはやっぱりエラいじゃろ? (゚∀゚)
・・・ふ〜ん
本日の気になるワード
短下肢装具
下肢に用いられる装具の1つ
下腿部から足底までの構造で足の動きをコントロール
足関節の固定、動揺、拘縮などの治療を目的とする
車椅子
歩行が困難な人の移動手段という意味だけではなく
身体虚弱な高齢者や病気や障害のある人にとって
自立した生活をおくる上で欠かせない福祉用具
・車椅子を利用することにより趣味活動や旅行など
幅広い社会参加につながる
・短い距離しか歩けない人でも併用することにより
活動範囲が大きく広がる
車椅子の基本構造と姿勢
座り直しの介助が必要なのは椅子座位でも同様
ちなみにホールに居る入所者や利用者が複数名こんな感じの場合
その施設はケアが行き届いていないのかもしれませんねえ (゚∀゚)
介助の注意点
・利用者が安全に車椅子を使用できるよう配慮する
・使用前には点検を行う
・段差や坂道、悪路等では不安感を与えないよう
深く腰かけてもらい安定した姿勢にし
言葉かけをしながら姿勢や体調を確認する
・患側の腕はアームサポートの内側へ入れ
タイヤに巻き込んで怪我をしないよう注意する
・足はフットサポートにしっかり置き
必要な場合はレッグサポートを活用する
キャスタを上げる
砂利道などでは衝撃を和らげるため
このように前輪を上げたまま押して介助する
介護職が準備しておくこと
・動きやすい服装、滑りにくく踵の低い靴
・利用者を傷つけるような物は身につけない
腕時計、アクセサリー類
・手荷物はウエストポーチ、リュックサックへ
・外出時の持ち物
タオル、膝掛け、帽子、飲み物等
雨の日はレインコート等も必要
四国八十八ヶ所お遍路参り
ウィキペディアでどうぞ
前回の振り返り&補足
今回は無し (゚∀゚)