最初の夜が
訪れようとしています
電力供給停止中により
もちろん冷蔵庫もダウンです
そう、冷凍庫も・・・
食べられるものは
もれなく順番に食べなければならないので
明るいうちに用意して
ラジオやロウソクと一緒に
テーブルに並べておきました
日が落ちるにつけどんどん暗くなります
外を眺めると
周囲の地区
すべからく闇に包まれ始めました
準備万端
用意周到
過酷な夜よ！
さあ来るがよいっ ！
とはいえ
ひっきりなしの大きな余震
あと必要なのは強い心だけです
ひとりに耐性が出来ているため
メンタルの強さには
元々そこそこの自信がありましたが
大きな揺れのたびに
ダイニングテーブルの下に
サササッと潜り込むという
・・・なかなかにキツイ夜です
いつでも動けるように平服に重ね着して
とにかく寒さ対策重視で
ダウンもきっちり着込んだまま
暖をとるものといえば
唯一生きてるガスを使って
バスタブの水を沸かした湯たんぽが２つです
あとは
でっかいチビちゃんとやんちゃんに
なんとか頑張ってもらうしかありません
石油ファンヒーター用の灯油は
たっぷり備蓄があるというのに
電気がないために使えないなんて ⤵︎
昔の石油ストーブ
取っておけばよかった・・・
きっと誰もがそう思った夜でした
主な明かりは
昼間のうちに探し出しておいた
ロウソクなのですが
実はそれは
浮かれたバブルの頃に購入した
お飾り用の巨大なアロマキャンドルで
ずっと邪魔くさく思ってきたものです
くだらないけど
捨てなくてよかった・・・
心の底からそう思いました
そしてほんのりよい香り
寒くて凍える暗い夜
ダウン着て手袋してホッカイロ貼って
ネコ２匹抱っこして
ラジオだけを聞いて寝ずに過ごしましたが
あれほど朝が待ち遠しいとは・・・
夜が明けた安堵感といったら
それはもう
ヘナヘナヘナと力が抜けていくようでした
生きている以上
どんな状況だろうと
自然の摂理にはあらがえません
水道が止まっているかぎり
トイレは深刻な問題ですが
人間その気になればなんでも出来ます
どうせひとりでしたので
バケツとビニール袋と新聞紙でもあれば・・・
まあ、平気です
猫砂やペットシーツは
日頃から山ほど買い置きしてるので
最悪の場合ちょっと拝借して
猫トイレで
ネコと連れションするということで 👍🏻
庭や裏山や畑でもあればなお安心です
なにぶんにも非常時ですので
身なりも顔も整える必要もないですし
着の身着のまま出かけて
日中は実家で過ごし
夕方明るいうちに帰宅してまた夜に備える
↓どうぞ飛ばしてください
【東北関東大震災】『福の歌～頑張っぺver. ～』 ave 高画質
そして
ただただラジオを聴く
数日はその繰り返しでした
実家のある地区は
私のところよりも
電力供給の開始が早かったため
津波の映像は
実家のテレビで初めて見ました
えらいこっちゃ・・・
そして・・・原発でしたが
なかなか実感は湧かないまま
ただただコトは大きくなっていきました
電気・ガス・水道は
地区ごとに徐々に復旧していったものの
通りを一本隔てただけで
ウチの区画だけが数日間真っ暗なまま
ネコ２匹を懐に入れて暖をとりながら
窓から恨めしげに
遠くの明かりを眺め続けていました
やがて少しずつ
生活できる状態に
世の中は戻っていきますが
わたしにとっては
初めての経験がいろいろでした
日頃は余程のことがないかぎり
苦手な行列に並ぶことなど
ほぼないというのに
あそこのスーパーが
営業開始だって！
よっしゃあーっ！ 🏃🏻♀️ 💨
あっちのガソリンスタンド
やってるって！
おりゃあーっ！ 🚗 💨
頑張って列に並んだものです
給水車はもちろん
井戸水をもらいにご近所のお宅に行ったり 💧
ガソリンの節約のため
結構な距離をスタスタ歩いたり 🚶🏻♀️🚶🏻♀️🚶🏻♀️
ガスでお米からご飯炊いたり 🍚
わたしのように
誰にも守ってもらえない人間は
やれることは全部
自分ひとりでやらなきゃいけなかったので
もうスカしてなんかいられません
ただ、思ったのです 🙄
わたしはひとりだったから
平気だったのかもしれない と
もし
生まれや育ちが良くて
上品だったりひ弱だったりして
とにかく手のかかる旦那さんがいたり 👨🏻
そういう旦那さんに
瓜ふたつの子供がいたりしたら 👦🏻
わたし、無理かも・・・
ひとりっきりの暗い夜は
本来なら
寂しくて怖くてたまらないはずなのですが
どうやらわたしには
ひとりで乗り切るシステムが合ってるようです
そんな
おひとりさま体制の強化を目的に
わたしが少しずつ少しずつ
買い揃えたり集めたりした
自称最強アイテムが
ウチには実はいろいろあります 👍🏻
なんだか
自慢したくなってしまったので
もう少し
このまま
続けたいと思います
