わたしは今
人生の重大な岐路に立たされ
ひとり悩み続けています
まさかこんな日がやって来ようとは
先月までは
まったく夢にも思っていませんでした
突然に
こんな重要な選択を迫られるなんて
もちろんわれわれ人間は多かれ少なかれ
生活のあらゆる場面で
右へ進むか左へ進むか
いつもいつでも
迷いながら生きているわけですが
社会生活の中で繰り広げられる
日々のさまざまな消費
現代社会に溢れる多種多様な選択肢
その中からその時その時
自分にとっての最善を模索しながら
身の丈にあったチョイスをしようと
誰もが奮闘するも叶わず
結局は欲望に負けて
思わぬ分不相応に走ることも
人生は糾える縄のごとし
本当にそうなんでしょうか
生涯のどこかで帳尻は合うのでしょうか
・・・わたしにはまだわかりません
ああ本当に
人生はままならないものです
しかも
今回選択すべき問題はとても重いのです
こんな年の瀬に
これほどまで女の幸せについて
思いを巡らせなければならないとは
そう
まさに人生最大の選択
女として最後のチャンスかもしれない
結婚という二文字へと続く細い細い道すじ
今それが目の前で消えそうに点滅しながら
それでも確かに
まだここに存在しているというのに
この変化への大きな一歩を
このまま踏み出すべきか
それとも踏み止まるべきか
誰にも相談できず
ひとり思い悩む日々が続いているのです
あちらを立てれば
こちらが立たず
この決心により
いったい何が起きるのか
わたしは今
人生の大事な選択肢を両天秤にかけて
その重さにフラフラと揺れ動いて
ギリギリでバランスを取っている状態
そう・・・
現在のわたしの姿を例えるならばこんな風
人生はまるで天秤棒
鈴木春信 『水売り』
棒手売をする水売りの童子を描いた浮世絵。
1760年代の作。東京国立博物館所蔵。Wikipedia より
もうじゅうぶんです
これ以上はとても無理です
思いきって言ってしまいましょう
その両天秤とは
つまり・・・コレ
虎の子の結婚資金と
マイカー購入資金(新車)
認知症の母が
こんなわたしのために
長年ひそかに貯めておいてくれた
郵便局の定期・定額貯金
もちろんいつか実現するかもしれない
夢の結婚資金としてのものです
そんな大切なものを今
よりによってこのわたしは
おニューのマイカーのための
一括購入資金として
なんと流用しようとしているのです
つまり
女の幸せの最後の砦と
日常における生活の利便性
16年連れ添った爺いのラパンと
フレッシュな若者の新型ハスラー
これらを
天秤棒にかけているわけなのです
わたしの担いでいる天秤棒は
その負担のあまりの重さに
肩にググッ!と食い込み
今にもボッキリ!イキそうなくらい
思いきりしなってしまっています
一見するとただの一本の棒ですが
なぜならこの棒には
この他にもすでにいろいろなものが
耐荷重を超えてぶら下がっていますからね
親の介護と自分の将来
埼玉在住数ヶ月一度降臨
暗黒大魔王長女姉と
実家常時君臨
西太后的次女姉
繊細なオッさんおにい君と
イケイケぶっ飛び小僧ちまおさん
健康を考えての蒸留酒と
ひたすら味わい深い醸造酒
美味しいお寿司と
つねにさみしい懐具合
素敵ライフ発信お洒落ブログと
小ネタ満載とんちきブログ
・・・・・
ああマジで
女の人生は天秤棒
↑ もうよせって・・・
あ、ただしわたしは
いちおう服はいつも着ていますので
決してふんどし一丁で
日常生活を送っているなどというわけではなく
だって寒いですものね
そういえば聞くところによると
こだわりライフスタイルを
異様に重視する女性の間では
コレにかなり近い形状の
まことに理解しがたいインナーが
ひそかに流行っているそうです
しかもそこそこの中高年女性にも
彼女たちに一体何が起きたのでしょう
正直この人ってば
どうかしてしまったのでは?
わたしが身内ならそう思ってしまいます
なんとも不思議な風潮ですね
もしこのタイプのインナーを愛用されている方が
読んでくださっていたらごめんなさいね!くすくす
まあまあ
そんなことは
どうでも良いことなのですが
そうそう
そんなこんなのうちに
もう新車購入の手続きを開始してしまいました
そしてわたしは
こうしている今もまだ悩んでいます
なぜなら
こちらもまた選択肢だらけだからです
無難な色とド派手カラー
2WDと4WD
バックモニターとバックセンサー
標準内装とこだわりのブラックインテリア
現金値引きとオプション割引き
ネット保険とディーラー保険
そして何より
年明けあたりまたありそうな特別仕様車
来年末発表のフルモデルチェンジ
ああ
ホントに悩ましい・・・
・・・とはいえ
納車は来年の春なので
それまでのちょっとした変更は
なんとか受け付けてくれるようにと
若手ながらやり手の営業マンさんに
泣きを入れてお願いしてはありますが・・・
↓ タイトルは大好きなこの曲からいただきました