長く続く一本道を
なにかをずっと追いかけ続けてるのに
走っても走っても走っても走っても
どうにもこうにも
どうしても追いつかない
そんな ベタな夢
誰でも一度くらいは
見た経験があるのではないかと思います
私の場合
これは定番の「よく見る夢」のひとつです
おかしな夢を見るのは
もともと得意なほうなのですが
他にもいつもよく見るおかしな夢があります
超急勾配の坂道を125ccバイクで駆け上る途中
↑ なぜ125ccかというと所持免許が小型限定だからです
皮のグローブを装着しているにもかかわらず
グリップを握る手がつるりと滑って
運転者の自分だけが
ああああああああああ・・・
諦めに満ちた悲痛な叫びとともに
遥か後方に飛びすさって
やがて坂道を
コロコロ転げ落ちて行くというものです
そして落ちて行く自分とは正反対に
その間もバイクだけが
なぜかどんどん坂を登り続けて
やがては見えなくなってしまいます
坂のてっぺんから向こう側が
一体どうなっているのかはわかりません
登り同様の急な下り坂なのか
一転してその勾配は
緩やかなものに変化するのか
はたまたお約束の断崖絶壁か
繰り返し繰り返し見ている夢にもかかわらず
・・・正直わからないのです
なぜなら
わたしはそこに達する前に
最初で最後のただ一台の愛車となった
素敵可愛い赤いTZR125から落ちて
ビヨーンと
飛んでっちまってるわけですから・・・
本当におかしな夢です
・・・ただし
昨日のとある経験が
わたしに思い出させたのはこの夢ではなく
冒頭のベタな「追いつかない云々」
あちらのほうなのでした
朝の8時半までに実家に向かい
そこから9時間
クルクルと
コマネズミのようによく働いた一日でした
まずは
母をデイサービスに送り出す前に・・・
入れ歯・紙パンツ・服装 etc
身だしなみチェック
タオル・薬・歯磨きセット・保険証 etc
持ち物チェック
施設担当者との連絡帳への書き込み
ああ、忙しい忙しい 🌀
ピンポーーン🎵
・・・ふうっ💨
お迎えの車が来たようです
認知症対応デイ施設の担当者さんは
いつも通り明るくて気配りもきめ細かい・・・
そして車の中には
ビシッとオシャレに決めた
いつものなんとも味わい深いご老人たち
精一杯出来うる限りの愛想を振りまいて
送り出しの完了です
あと実家に残るは要介護4の父ですが・・・
あ、今回
父の世話については
割愛します
・・・だってどうせ
楽しくもなければ愉快でもないですしね
そんなこんなしているうちに
ああ・・・
日が少し傾いてきました
母がデイから帰宅さえすれば
もうすぐ本日の任務は完了です
掃除・洗濯・備品の在庫確認、補充
朝からクルクル働いた長い一日も過ぎ
わたしはまもなく無事解放され
悪いネコちゃんたちが待つ
あの狭く汚いながらも
楽しいアパートに帰ることができます
さあ
帰り支度を始めましょうね
荷物をまとめて
買っておいた今夜の食材たちを冷蔵庫から出し
もう車に積み込んでおきますか・・・
よいしょ・・・っと
・・・おっ?
どうやら母のご帰還です
味わい深いご老人たちも
相変わらず・・・いや、さらに味わい深く
ご挨拶してくれました
母もさすがに
一日まるっとのデイは疲れるのでしょう
フラつきながら家に入って行きました
サクッと業務を終了させるために
いつもの作戦と参りましょう
お茶とお菓子で食いしん坊の気を引いて
こちらが目を離したすきに
母がフラリと徘徊に出てしまうのを
バッチシ阻止してやるつもりです
お茶 🍵
・・・オッケー! 👍🏻
セブンのスイートポテト 🍠
・・・オッケー! 👍🏻
さあ、どうだっ!
えーっと・・・
・・・あれれ?
どこにもいやしねえ ⤵︎
振り返ると・・・
母は一瞬で消えていました
まるで人間消失ミステリーです
時間の余裕さえあれば
最近ひょんなことでフォローして頂いた
超常現象の権威 山口敏太郎氏
あの方に相談すべき案件に違いありません
↑ ネットから拝借(お痩せになる前)
なぜなら
以前にも一度教えを乞うていたからです
↓ Twitterさん、失礼します
その瞬間
そんなことを考えたかどうかは別として
すぐさま実家を飛び出して
通りへ猛ダッシュ 💨
鬼の形相で 右、左、右、左 見渡して
最後の左確認でようやく
遥か彼方の肉眼で見えるギリギリの辺りに
母を発見
もちろん超特急で 古っ
わたしは追跡に取りかかりました
走って走って走って走って
ぜえぜえはあはあ
ぜんっぜん追いつかんわっ!
認知症徘徊のあるあるのとおり
恐るべき速さでスンスン移動し続け
どうしても追いつけないまま
豆粒大の母は
大通りの交差点の手前で忽然と消えました
くそうっ!
やはりここは 山口敏太郎 の出番かっ!
再びの鬼の形相で 右、左、右、左
・・・いない・・どこにもいない
ええいっ!
こうなりゃ匂いを辿って・・・まずは右へ!
いたっ!
またあんな遥か遠くっ
周囲の目など気にもせず罵声を浴びせつつ
マルタイを確保
首根っこ掴んで実家へ連行
気がつくと
わたしは介護用のニトリル手袋をしたまま
しかも手には
父のたんの吸引準備中だったため
水の入ったジップロック容器を持ったままでの
怒涛の追跡劇だったようです
実家にこれ以上長居すると
母を際限なく叱りつけてしまいそうなので
後片付けも早々に切り上げて
締め切った車の中で思う存分悪態をつきつつ
やっとの思い帰宅したのでした 🚗💨
疲れ果てながらも玄関の鍵を開け
這うように二階へ ← このくだり前にも確か・・・
そしてやはり見下ろすこの顔に迎えられながら
真夜中の水分補給用に大量に購入して
実家の大型冷凍庫で保管しておいた
つましい生活の唯一の贅沢品である
天然水ロックアイス
持ち帰ったこちらを冷凍庫にしまおうとして
袋から取り出したわたしは
それらがただの 美味しい天然水へと
自然回帰していたことに気づき
ただただ
絶望し愕然としたのでした
ちなみに今日は
どうせろくなアクセスもない
こんなブログの更新なんかうっちゃって
のんびり過ごしてやろう
そう決意していたところ
わたしの愛してやまない永遠の恋人
おにい君 が
朝イチで吐き戻しをジェット噴射しながら
あの伝説のロデムのように
↑↓ ネットから探しました
ソファの上を駆け抜けてくださったので
カバー類を全取っ替え
及び全洗濯、全干しを余儀なくされ
昨日に輪をかけて
クルクル働かなければならなかったことを
ここに付け加えたいと思います
おにい君めっ!
そしてそのせいで
もう限界だ!今日こそはっ !
そう思って予定していた
カメのジジイの水換えが出来ませんでしたので
今夜もまた
クサイよクサイよ〜 と泣き泣き
凍結し直した天然水でハイボールを作り
岩下の新生姜を ← あ、社長さんどうも・・・
ポリポリとつまみつつ
「人生について」考えながら
ひとりの夜を過ごすことが
すでに完全に決定してしまったのです
以上
昨日書いたこの内容はすべて実話です 😔